韓国東大門 ファッション街だけじゃない昔の懐かしい面影が残る路地
昔から、夜通しきらびやかなファッションビルに人々が集まり、賑やかな場所で有名な眠らない街東大門。今では昔の屋台もなくなり、新しいファッションビルが建ち並び、韓国の最新ファッションを求めて、世界中から人が集まる場所になりました。
あらゆる身に着けるものを販売する東大門
韓国の代表的な観光地で、まず思い浮かぶのが東大門。韓国全土から、服を仕入れに来る問屋として、日中よりも夜から朝までが一番活気あふれる眠らない街です。
東大門と言って思い出されるのが、洋服、革製品、カバンなどではないでしょうか?東大門駅から東大門歴史文化公園駅に続く大きな道路「奬忠大路(チョンチュンデロ:정충대로)」を中心に、左側には昼間営業しているファッションビルが立ち並び、右側には洋服・カバン・革製品・アクセサリーなど主に夜間に営業している問屋ビルが立ち並びます。
それ以外にも、東大門はあらゆる身に着ける物に関する市場や商街が、たくさん混在しています。
東大門は、横を清渓川、縦を大きな道路である奬忠大路で4つに分けてみると、それぞれ違う趣があります。
清渓川沿いには、長いトンネルのような建物があります。下側の奬忠大路を中心に、左は平和市場。右は新平和ファッションタウン。どちらも服や下着、靴下、スポーツ服などを販売しており、長い通路の左右にたくさんの店が軒を連ねています。
清渓川沿いの上側、右手には靴の市場が軒を並べる東大門靴卸売市場があります。長い通路の左右には、様々な種類の靴がずらっと並び、その数に圧倒します。左手には東大門総合市場があります。4つの棟からなる大きな市場で、生地を始めボタンやレースなど衣料副材料、寝具、毛糸、カーテン、そして私が韓国へ行くと必ず訪れるハンドメイド材料のお店が迷路のように並んでいて、ものづくりがお好きな方ならば、このこの場所で一日過ごせるほど様々な物が販売しています。
このように、東大門はファッション好きな人だけでなく、老若男女年齢を問わず、生活のあらゆるものが揃う総合市場の街となっています。
昔の思掛けが残る東大門の一角
2001年に私が初めて韓国へ行き、一番初めに訪れた東大門。ガイドブックやインターネットであらかじめ情報を収集し下調べはしていたものの、実際に見た東大門の姿はとても衝撃的でした。
現在はきれいに整備された清渓川は地下を流れ、上には高速道路が走っていました。高速道路の下には、古い建物の商店が軒を連ね、全体的に古くうっそうとした雰囲気の中、それでも人々は活気で満ち溢れていました。私は戦後の様子を実際には知りませんが、ドラマや写真で目にする戦後の復興期を思わせるような姿があり、当時の日本よりも30年は遅れていると言われていました。
それから、韓国へ行くたびにソウルの街は変化を続け、古い建物や商店街は壊され新しいビルが建ち、東大門も近代的なビルが立ち並ぶ観光地に変わりました。昔の建物がどんどんなくなり、すっかり変わってしまった東大門を寂しく思っていましたが、先日用事があり東大門の一角へ行ってみると、なんと昔の雰囲気を残した街並みがあるではないですか!
ちょっと嬉しくなって、歩いてみました。
地下鉄1号線4号線の東大門駅4番出口を出ると、そこは若者が集まるファッションビルとは全く違う雰囲気の通りでした。
通り沿いには、果たしてこれを買う人がいるのだろうか?と思うような品物が、ところ狭しと並んでる店ばかり。
売っているものも乱雑だし、歩いてる人たちの年齢層も高い!面白くてしばらく歩いていると、美味しそうなお店を発見。
緑茶ホットク。しかも1000ウォン!ちょうど小腹が空いたので、食べてみました。
生地に混ぜ込んだ緑茶と、中に入ってる蜜とナッツがとっても良い感じで混ざり合って、とっても美味しい。オーソドックスなホットクだけど、これで1000ウォンなんて、物価高の韓国でとってもリーズナブル。
そしてこの通り、路地を入ると懐かしい風景がありました。
こんな路地、昔のソウルはたくさんあったのに…東大門にもまだこんな場所が残っているんだと、懐かしい気持ちでいっぱいでした。
次は、この先にあるオシャレなカフェをご紹介!