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韓国歴史ドラマに欠かせない「尚宮」の韓服レッスンが始まりました

#韓国#韓国歴史ドラマ#韓服

韓国ドラマの中でも、やはり外せないのは歴史ドラマ。王妃の豪華絢爛な韓服もステキだけれど、どんなドラマの中でも良い味を出しているのが宮廷侍女「尚宮」。そんな尚宮の衣装を作る「尚宮韓服レッスン」がいよいよ始まりました。

話数が多い韓国歴史ドラマ

私が初めてハマった韓国歴史ドラマは「大長今」。

韓国で2003年9月より始まった、李氏朝鮮中宗期の女医の物語。日本では、当時加入していた韓流専門チャンネルKNTVで、2003年10月より放送が始まりました。54部作という長いドラマで、週に2話ずつ約7ヵ月弱続きました。

韓国ドラマはご存じの通り、途中でCMが入らずしかも1時間以上と長い。当時私は韓国語を習っていたものの、聞き取りできるほどの語学力はなかったので、放送中はテレビから目が外せませんでした。

本当に毎週毎週楽しみで、大長今の放映がある日は家事も入浴も全て終え、途中で席を外すことがないよう万全の態勢で観ていたものです。

そんな話数の長い韓国歴史ドラマで、絶対に欠かすことができない登場人物、それが「尚宮」ではないでしょうか。

尚宮とは

尚宮は、朝鮮時代(1392~1910年)の宮廷侍女が受けることのできる最高職位の呼称。

提調尙宮(제조상궁):宮女の中で最も高い地位にあり、財産管理を担当
副提調尙宮(부제조상궁):宮殿倉庫の財産を管理
至密尙宮(지밀상궁):王や王妃・側室の近くで身の回りの世話を担当
保姆尙宮(보모상궁):王子や王女の世話を担当
侍女尙宮(신녀상궁):書籍や儀式で至密を補佐
監察尙宮(감찰상궁):女官の言行を監督し罰を与える

など、職務によって異なる称号が与えられたとのことです。

入宮から生涯を宮廷で女官ですが、宮中での長期療養や死亡することは許されないため、老齢になると実家に帰り余生を過ごしたそうです。

尚宮の韓服とは

王族の女性や尚宮が着ている韓服を唐衣韓服(당의한복)と言います。

唐衣韓服は、朝鮮時代において礼を備えなければならないときに着る女性用礼服でした。宮廷に参殿の際、草緑唐衣を着るのが礼儀でしたが、法道が厳しかった宮廷では、常に着る普段着となっていました。

季節や行事によって生地や色を使い分けてたようですが、侍女である尚宮は基本の草緑唐衣を着ていたようです。

確かに、尚宮というと緑色の上着を着ている印象ですが、よく見ているとドラマによって多少の違いがあり、色も派手さはないものの必ずしも緑ではないようです。

草緑と言っても、本当に色々。私も改めて尚宮用に生地を選別してみたら、緑系の色だけでもかなりたくさんありました。生地の柄を入れたり入れなかったり、そしてスカートの色まで含めると、選択肢があり過ぎて皆さん悩む悩む…

私にとっての尚宮の衣装って、上着が緑でスカートがエンジという印象だったので、色が少なくて面白みがないかな?と心配だったのですが、これは嬉しい誤算でした!

そして、こんな尚宮も!

薄いピンクの唐衣韓服。襟には淡いパープルを持ってきて、とってもオシャレに仕上がりました!

歴史や伝統的にはあり得ないのかも知れないけれど、自分が楽しむ分には十分ありですよね。
だってこんなに素敵なんですもの。

伝統の形は守りつつも、作られる方々がそれぞれの思いを込めて、自由に楽しく作っていただける…そんなレッスン作りをこれからも心掛けていきます。

この記事の著者

天野 直美

1963年5月25日東京生まれ。幼少期よりものづくりが好きで、ジャンルを問わず独学で習得。2001年1月に韓国へひとり旅したの機に韓国語を習い始め、以降韓国に深い興味を持つ。渡韓を繰り返すうちに韓国伝統文化の美しさに魅了され、コロナ渦の在宅を機に韓国の民族衣装「韓服」のミニチュアを作り始める。2021年31年勤務した会社を退職し、小さなチマチョゴリのオンセミロマダンを立ち上げる。2022年長年の夢であった韓国へ9ヵ月の語学留学をし、6級を卒業。2023年帰国後本格的に活動を始め現在に至る。

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