ソウル市庁の裏にある北朝鮮式マンドゥが有名な人気店
友人が昼食をご馳走してくれるというので、意気込んで出かけた帰国前日。
特に食べたいものはないと言ったら、友人が一度行ってみたかったというお店に連れて行ってくれました。
迷路のような入口
友人と11時にお店の前で待ち合わせ。
NAVERマップを見ながら行くも、お店が見つからない。
確かに地図上はお店の前にいるはずなのに、そのあたりの一角を一周しても、それらしい店が見当たらず困っていたら、友人が迎えに来てくれました。
目的のお店は、私がグルグルと一周した一角のど真ん中にありました。
ビルとビルの間の細い道を入ると、看板がありました。
「イブッマンドゥ(이북만두)」韓国の餃子、マンドゥが有名なお店です。
看板があっても、この先にお店があるとは到底思えません。
よっぽどお店をよく知らないと、入っていく勇気が出ないかも知れませんね。
やっとありました!
お店を見ても「本当にお店?」って思ってしまう外観。看板もないし、やっぱり何も知らないと引き返しちゃいそうな建物です。
これが日本だったら、震度4くらいの地震でも壊れてしまいそう。
30年以上続く北朝鮮式マンドゥ
11時の開店と同時に入店したので、まだお客さんはチラホラしかいません。
この辺りはオフィスが多いので、12時近くなるとサラリーマンでごった返す地域。このお店も有名店という事で、平日の昼間はサラリーマンが押しかけるのか、すでにどのテーブルの上にもバンチャン(無料のおかず)がセッティングされています。
店名である「イブッ」とは、北朝鮮のこと。
1990年1月31日の創業以来、今も平安道式キムチのレシピを守りながら漬けるキムチを使って作る北朝鮮式の料理が食べれるお店です。
あら、まだ30年だなんて…この建物見ると、私より古いように思えます(笑)
私はもちろん友人も北朝鮮式は初めてだと言うので、人気メニューを1つずつ注文してみました。
北朝鮮は薄味?
まずは店名でもあるイブッマンドゥの入ったイブッマンドゥクッ(이북만두국)。
韓国のマンドゥは一般的に豆腐が入っているんですが、北朝鮮式も豆腐をベースに肉、もやしが入って、全体的に大きなサイズ。
スープもあっさりした味で、韓国は比較的濃い味だけど、北朝鮮ってとっても薄味みたい。
平安道式キムチを使ったキムチマリククス(김치말이국수)。
ククスだけど、たまご中華麺みたいに丸くてつるっとした麵に、キムチの汁を水で薄めただけのスープがかかっています。
見た目はとっても美味しそうに見えるんだけど、一口食べて「ん?」二口食べて「んん?」味がとっても薄いんです。私は比較的家で食べる食事は薄味で、時には娘に味がないって言われてしまうくらいなのですが、そんな私が食べても、これはかなり薄い。
でも、これが一口一口食べてるうちに、段々と慣れてくるのか、また箸がすすんでしまうんです。
もう今この文章を書きながらも、次回行ったらまた食べようかなと考えてるくらいだから、とっても不思議な料理です。
ちなみに、これは麺が入ってますが、ご飯が入ってるものもあります。
そしてこれも人気だという平安道式ビンデットク(빈대떡)。
緑豆をつぶして肉や白菜、わらびを混ぜて、たっぷりの油で揚げ焼きして作るチヂミです。
いろいろな具が入って食感も良く、これも優しい味。
このチヂミ系は他にも種類があり、1枚ずつ注文することもできます。
人数少ない時には良いですよね。
写真だと小ぶりに見えますが、結構量も多く当然ながら完食は無理でした。
食べ終わって気が付くと、店内は満席状態。
やはり人気店と言うのは間違いないようです。
店舗情報
イブッマンドゥ 이북만두
ソウル市 中区 武橋路17-13
서울시 중구 무교로17-13
1号線市庁駅 5番出口から徒歩5分
営業:11:00~21:00
土日は20:00まで
※店の入り口は、赤い矢印のところから入っていきます。