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生活韓服 大好きな韓国の伝統衣装を日本の生活の中で楽しもう

#ソウル#生活韓服#韓国#韓服

韓国の民族衣装である韓服(ハンボク:한복)。
日本人が着物離れしているように、韓国もだんだんと着ることが少なくなってきているようです。
しかし、一部の愛好家の方たちが、普段の生活の中で気楽に着れるように、また若い女性たちがファッションの一部として取り入れている生活韓服をここ何年かよく見かけるようになってきました。

生活韓服とは

韓国では民族衣装である韓服を、お正月やお盆の秋夕(チュソク)、結婚式などに着る風習があります。
しかし、日本でも着物を着る人が減ってきているように、韓国でも韓服離れが進み、韓服を作るメーカーも徐々に減ってきているそうです。

このように韓服の市場が委縮するなかでも「生活韓服」という新しい形の韓服が徐々に注目されるようになってきました。

生活韓服とは、伝統的な美を生かしながらも着やすく実用性を重視した新しい韓服のことです。動きにくい伝統韓服の不便な点を改良したという点で以前は改良韓服などと呼ばれていましたが、そのころのものとはまた違った、洗練された美しさがあるのが特徴といえます。
KBS WORLD JAPANESE

韓国の伝統を残しながら、新しいファッションとして若者を中心に広がりつつある「生活韓服」。生活韓服を扱う店も増えてきました。
花柄のワンピースだったり、チュールのような洋風な装飾を施したりなど、どうしても20代~30代の女性ファッションが目立つ中、最近は私のような年配の女性が着れる生活韓服もよく目にするようになりました。

実店舗の少ない生活韓服

生活韓服を扱う店が増えてきたとは言え、実際私たちが韓国の街中を歩いていても、生活韓服のお店を見る機会はそんなにありません。

仁寺洞や広蔵市場など、限られた場所に数店あることはありますが、値段が高い割には着たいと思う服がないのが現状です。

私も何年も前に、生活韓服が欲しくて広蔵市場で買ったことがありますが、結局デザイン的に日本で普段着れるような感じではなく、箪笥の肥やしになって終わった経験があります。

しかし、最近は自由に出入りできる店舗がなくても、SNSを媒体として様々なスタイルの生活韓服を作る作家が増え、またそれを広めようと様々な場所で展示会を開いたり、フリーマーケットなどに出店したりと、実際に目にする機会も多くなってきました。

普段の服に生活韓服をプラス

22年の韓国留学中は、韓服の展示会やフリーマーケットなどによく足を運び、作家さんの工房に訪ねて行って試着したりして、何点か購入したりもしました。

普段スカートをはかない私は、ワンピースならまだしもスカートはちょっと苦手。
でも、生活韓服ならば普段のジーンズにチョゴリ(韓服の上着)を着ても、短めのブラウス感覚でとってもオシャレ。

ちゃんとした写真なく切り抜き

その中でもチョッキ(韓国でもベストをチョッキといいます)は、この冬の必須アイテムと言っていいほど本当に重宝し、レッスンの時も良く着ています。

安国の感古堂通りで開催されたフリーマーケットに行った時、そこで見つけたこのチョッキに一目ぼれして購入。

今まで黄色の服を買ったことがなかったので、自分でもこの服を買ったことにかなり驚きました。

ベストを求めて作家さんの工房訪問

度々このベストをレッスンで着ていたら、生徒さん数人が欲しいとおっしゃるので、今回ソウルへ行った際に購入するため、作家さんの工房へお邪魔しました。

以前から工房にお邪魔したいと思いつつも、実際に訪問するのは今回が初めて。
やっと念願かなって、ちょっとドキドキ。

部屋の四方に韓服がずらり。絵は先生か直接描いたものだそう。

先生のご自宅兼工房。玄関を入ると、パッと目に飛び込む韓服の数々…
リビングの四方にあるドレッサーの中は、生活韓服でいっぱい。
生活韓服と簡単に呼ぶにはもったいないような、オシャレでハイセンスな服がたくさんありました。

先生に韓服はどこかで習ったのかと聞かれ、恥ずかしながら韓服についての詳しい知識はなく、見よう見まねで作っていますと答えると、ちゃんと作っているから韓服をどこかで習ったのかと思ったと言われ、恥ずかしいやら嬉しいやら。
でも、韓服専門家である方にそう思ってもらえるのは、とても光栄なことです。

今回購入させていただいたのは、黒とベージュのチョッキ。
起毛素材に刺繍が施された面と、無地のコールテンのリバーシブルで、とっても暖かいんです。
日本で着ていても全く違和感感じず、どんな服にもとっても合わせやすい。
生徒さんたちの喜ぶ顔が浮かんできそうで、私も嬉しくなりました。

先生といろいろお話させていただいて、やはり韓国の方の関心が薄いのを残念がっていらっしゃいました。
伝統にこだわりつつも、新たな韓服の魅力を日々開花させながら常に挑戦する姿勢はとても勉強になり、私も常にこうありたいと痛感。

恥ずかしながらの記念撮影。先生の韓服もかわいい!

先生の作品を直接購入したいという方は、Instagramより直接連絡が可能です。
日本語がお分かりにならないので、翻訳機にかけて韓国語でのご連絡をお勧めします。

この記事の著者

天野 直美

1963年5月25日東京生まれ。幼少期よりものづくりが好きで、ジャンルを問わず独学で習得。2001年1月に韓国へひとり旅したの機に韓国語を習い始め、以降韓国に深い興味を持つ。渡韓を繰り返すうちに韓国伝統文化の美しさに魅了され、コロナ渦の在宅を機に韓国の民族衣装「韓服」のミニチュアを作り始める。2021年31年勤務した会社を退職し、小さなチマチョゴリのオンセミロマダンを立ち上げる。2022年長年の夢であった韓国へ9ヵ月の語学留学をし、6級を卒業。2023年帰国後本格的に活動を始め現在に至る。

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